おもしろコラム1月号2024
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台湾では生のままジュースで飲んだことにより多数の患者と死者まで出すことになりました。日本では、粉末化しられています。最近は南米ブームで南米の薬用植物などが健康食品としてよく日本に持ち込まれたりすることがあります。販売に先立って厚生労働省の食薬区分の審査を受けることになりますが、その際、判断材料の一つとして重要視されるのがやはり現地での食経験です。つまり、天然物だからというだけでは全く安全性の根拠にはならず、実際に毒性があるとです。一方、化学合成品の安全性については、事前に動物試験などにより安全性が徹底的に検証されている分、食経験の浅い天然物よりもむしろ信頼できる面もあります。もちろん、動物と人間では同じ成分に対して反応性が異なる場合もあり、動物実験での結果がそのまま当てはまらない場合もありますから注意は必要です。また、化学合成品には合理的に設計されているという利点もあります。例えば、合成抗菌剤の場合幅広い細菌に効果(「抗菌スペクトルが広い」といいます)があったり相対的に強い効果がありますが、天然抗菌剤の場合には抗菌スペクトルが狭かったり、効果の弱いものがあったりするので、場合によっては十分な抗菌力が発揮されずに食中毒が発生するということにもなりかねません。天然だからということだけで不用意に飛びつかず、また化学合成だからというだけで毛嫌いすることもなく、アンテナを張り巡らし、有用なものは上手く利用して行きたいものだと思います。     (医学博士 食品保健指導士 中本屋 幸永絵:吉田あゆみ)201201/.    のてか売ならいれのたかたはめ、にこ生れやま煮でてに食食べべるてよ何りもも健過康剰被量害をが摂な取かしっ易たいの状か況とにいなうっこてとしでま判っ断たすこるとのがが原も因っのとひもと確つかでだあとるいとう考こえ    1月号-30  

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