おもしろコラム1月号2024
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や独身者のために力になっているようです。冷凍野菜や缶詰の野菜は、旬のときに新鮮なうちに冷凍や缶詰にしますから、価格も安定、意外にも新鮮。便利な世の中です。洗濯も掃除も機械が人間の代わりをしてくれるようになりました。料理もインスタントや冷凍で十分美味しいものが食べられる。でも一流の料理人たちが口をそろえていうのは「家庭の味が、おふくろの味が、本物の味が無くなっていくのではないか?」という不安です。かくいう私自身、母親が忙しくおふくろの味といえば、あるメーカーのインスタントラーメンであったりします。でも私は思うのです。インスタントでも冷凍でも、お母さんが心を込めて作った料理はおふくろの味なんじゃないかなと。食文化は日々変化します。100年後200年後、インスタントや冷凍食品が、日本の伝統文化料理になっているのかも知れませんよ。-           (食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ))201701●おふくろの味がなくなる……1月号-37

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