おもしろコラム1月号2024
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もちろん、潮流階級、富裕層はそんなものは食べません。大正時代には高級焼き鳥店が現れ、ちゃんとニワトリを出しています。洋食屋ではロースト・チキンやチキンライスを食べるようになりました。終戦後もニワトリは高級という時代が続きます。それを変えたのが、昭和30年代半ば、1960年代、高度成長期の時代に入ってきた『ブロイラー』です。ブロイラーとは地鶏等に比べて半分くらいの日数で出荷できるニワトリのこと。つまりはブロイラーで食用ニワトリを大量生産ができるようになりました。そうなると、これまで高価だったニワトリを安価で食べることができるようになります。当然、屋台やサラリーマンの憩いの場である焼き鳥屋でも安くニワトリの焼き鳥が食べることができるようになったのです。安かろう悪かろうと思われがちで、ときに悪評もたつブロイラーですが、安全基準も高いので安心して召し上がってほしいものです。1月号-51「短期間で出荷できる肉用若鶏のことで、他の●60年代ブロイラーが焼き鳥の歴史を変えた     」

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