おもしろコラム1月号2024
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とか朝バナナで痩せるとか…、でも長続きした人はほとんどいなかったようです。だからいまでも次々と新しいダイエット法が出る。なぜ出てくるのかというと、成功した人があまりいなかったからかも知れません。なぜ20世紀後半からダイエットブームが起こったかというと、これは「食」と大いに関係があるのです。それ以前、必ずしも痩せた女性が    1月号-54  人気であったとは限りません。それ以前の西洋画における裸婦像にほっそりした女性はほとんどおらず、ぽっちゃり型ばかり。いまでもケニアや南洋の島々の女性はふくよかな女性がモテるとか。理由は食糧事情が苦しかった時代、太っていることは豊かさの現われ。それが美しいとされていたようです。しかし20世紀の後半あたりから、先進国での女性美に関する認識が変わり始めます。食料が有り余るようになると、太っていること=豊かさではなく、怠惰とみなされるようになってきます。これは女性に限らず男性もそうで、特に肥満体国アメリカなどでは、太っていると自己管理ができていないなどという汚名を着せられてしまう場合もあるとか。ちなみに昔の日本、江戸時代の場合、太っているか、逆に痩せてナヨ●女性美はその時代の富の現われか?     

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