おもしろコラム1月号2024
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との現れかもしれませんね。また別の神話には、次のような話が出ています。シチリア島でうさぎが増えすぎたために、神々は狩人であるオリオンと、猟犬であるおおいぬのそばにうさぎを置くことにより、シチリアの島に住む人たちの暮らしを守った、と。さらにエジプトでもうさぎ座にまつわる伝説が伝わっています。エジプトの人たちは、オリオン座を、エジプト人にとっての大神、オシリスと解釈していました。なので、オシリスの足元にある四角いものを、「オシリスの船」と呼んでいたそうです。同じような見方はアラビアにもあって、アラビアではオリオン座を「ジャウザー(巨人)」と見立て、うさぎ座の-        (コラムニスト 四角はジャウザーが座るための椅子だと言い習わしていたようです。 「うさぎ座」とか「オリオン座」というのは「トレミー48星座」という基準の中での呼び名に過ぎません。しかしこうして世界の神話をたどっていくと、どの国でも明るい星々をつないで偉大な神に思いを馳せ、そのそばにある小さな星々の集まりにも何かしらの気持ちを寄せていたのだろうなぁと感じさせられます。気象予報士 チャーリー)2017011月号-7

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