/- )(れています。■ゴギヨウ:別名「母子草」、仏様のお姿という意味があり、咳や痰、のどの痛みに対して効果があると期待されています。■ハコべラ:「繁栄がはびこる」という意味があり、腹痛薬として使用されており、胃炎に効果があると期待されています。■ホトケノザ:葉の形が仏様の台座ているのですが、同じ名前の別の草があり、野草を摘んで食べるとすると注意が必要です。■スズナ:現代でいう蕪(カブ)のことで、「神を呼ぶ鈴」という意味があり、消化吸収、食べすぎの不快感に効果があると期待されています。■スズシロ:現代でいう大根のことで、「汚れなき純白」を表し、消化不良や二日酔い、胃炎などの効果が期待されています。そして1月11日になると、鏡餅を割ってお正月に一区切りをつけます。「鏡開き」というのですが、鏡餅は切りません。木槌なので割るのです。これは武家が餅を切るというのは、切腹を連想させるからという縁起かつぎ。「割る」という表現も縁起が悪いので、末広がりを意味する「開く」を使って鏡開きというようになりました。割った餅は、雑煮にしたり、お汁粉にしたりして食べ、一年の健康を願ったのです。 (文:巨椋修(おぐらおさむ) 食文化研究家 蓮座のように見えるというのが名前の由来、食欲増進などの効果が期待され絵:吉田たつちか)2024011月号-75
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