おもしろコラム1月号2024
96/176

痛いの痛いの飛んでけ〜        お手当ての意義と順序痛みをとる、解毒を促進させる、体質を変えてゆく・・・などの養生の一つに手当てというものがあります。手当ては文字通り、手を当ててさすったり、ツボ押しなどの刺激をしたり、温めたりするもので、小さい頃お母さんがやってくれたとさすってもらうと、楽になった体験は、多くの方がされていると思います。一般的に痛みがある箇所は気の流れ、血の流れが滞っており、鬱滞状態にあります。また、解毒できていない体というのは、気の流れが塞がり、臓器の力が低下して代謝も落ちています。元気な方の指先には温かいエネルギーがあり、その手でさすったり、温めたり刺激を加えることで、気血の鬱滞がとれて巡りがよくなります。気血が流れ鬱滞がとれれば、痛みも解消します。次にお手当ての手順についてですが、全身から部分に向かう順序で手当てをします。例えば、足のむくみや、痛みを取りたいときに、足のふくらはぎをマッサージしたり、足にお灸をしたりするのは最後です。まずは、入浴したり、全身生姜罨法、あるいは手足温浴などで、末梢の血流を良くしておくと、うんとよく効き目が現れます。また、例えば痛みがある方、体がだるい方は、その箇所を温めたりさすったりする前に、腰浴をしたり肝腎のこんにゃく湿布やビワ葉こんにゃく湿布をしたりして、解毒の2大臓器である肝臓と腎臓に血液を集めます。血液が集ま      ””      1月号-96  

元のページ  ../index.html#96

このブックを見る