おもしろコラム2月号2024
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のことは、明治初期、維新の元勲の一人、木戸孝允が、自らが主催する会議で、いくら「静粛に!」と言っても、幾多の戦いをくぐり抜けてきた豪傑たちは、一向に静かにしようとはしなかったところ、遅れてきた大久保が着座すると、一瞬にして、水を打ったように座が静かになったとか・・・。これなども、権威というものの本質を、よく物語ってくれているように思えます。権威というものは、権力を持てば自動的に付いてくるものではない・・・。     (文:小説家        英雄と富士山は遠くで見る物かつて、司馬遼太郎さんは、「歴史上で一番仕えてみたい人物は誰?」と問われ、迷わず「織田信長」と答えたそうですが、司馬さんに限らず、歴史上の人物・人気ランキングでは、信長は今でも、「坂本龍馬」と並んで、もっとも人気がある人物だそうです。福岡市博物館に、国宝「圧切」(へしきり)という刀があります。あの、織田信長の愛刀で豊臣秀吉の名参謀としと言えば、信長がまだ弱年の頃仕えていた茶坊主が、あるとき、カチンと来ることをしでかしたようで、すると信長池田平太郎絵:吉田たつちか)  201002公て、知たらちれまるち黒、田ぶ如ち水切がれ拝て領、しす、ぐ以に来抜、き代身々の、刀福を岡振藩り黒回田し家てに、伝城わ中っ、てそきのた茶名坊刀主でをす追。いこかのけ刀回がし、たなそぜう、で圧す切。と茶い坊う主か2月号-103  /. 

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