おもしろコラム2月号2024
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ひとりがおばあちゃんと面識があり軽く挨拶をかわしている。そんな中、ジャズのムードがのってきたところで、おばあちゃんは一人のインド人とダンスを始めた。しばらく踊った後相手が代わり今度はアフリカ人の男性とダンスを楽しんでいる。そんな姿を何十分眺めていただろうか。この瞬間にピッタリなBGM;ジョンレノンのイマジンの歌詞が脳裏に浮かび、平和な気分に浸っていた。こんな多国籍な居酒屋で色々な人種が入り混じる中、差別や偏見も無く、ただこの時を楽しんでいる。私は食事をするのも忘れ、この心地良い雰囲気の中で物思いに耽っていた。そんな時、そのおばあちゃんが私に声をかけてきた。 「もしよかったら私の隣に座ってくれない?お話でもしましょうよ。」とても品の良い喋り口調がお洒落な外見と比例していた。一緒に飲みながらのんびり話ができれば最高だったが、最終電車の時刻までまもなくだったため、後ろ髪をひかれる思いでその場を後にした。電車に揺られながらこのバーでの出来事を色々思い出し、胸の中がなんだか温かくなっていた。どうやら私はすっかり素敵なおばあちゃんの大ファンになってしまったようだ。高齢のお年寄りがいつまでも若い気持ちを持ち続け、精神的にも肉体的にも活力がある様子を見かけると、自分がとても小さな人間のように思える。些細な事でくよくよし、どうでもいいことに腹を立て・・・。この日は自分自身を見つめなおし、反省する良い機会となった。わが国日本にも沢山の元気なお年寄りが人生を楽しんでいる。みなさんもご存知の通り、日本では60歳で再び生まれ年と同じ干支年になることを祝う還暦の儀礼がある。その際、赤いちゃんちゃんこ等を贈る習わしがあるが、その日しをか境しに、赤赤ちちゃゃんんにに還還るるとといいうう意謂味れをは兼、ねよてく、考「え生るまとれ変とわんっでたも気な持いち失で礼まなす話まだす。お私元達気若で者。」からとし願たいらを大込先め輩てに赤あい2月号-115品を贈る。        

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