おもしろコラム2月号2024
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JULIE/日本でも中華街を訪れると賑やかで活気溢れる旧正月が体験できますので、訪れてみてはいかがでしょうか。     (   旧正月は祝わなくていいの?  本来、日本のような四季がはっきりしている国には旧暦(太陰暦)の方があっているという話がありますよね。確かに、新暦(太陽暦)では、かつて日本人が感じた季節感がわからなくなっており、「中秋の名月」とは旧暦だと8月15日ですが、新暦だとその年によって違うので「今年はいつだったけ?」ということになる・・・。ただ、その一方で新暦のほうが、余計な閏月などが入らない分、日数計算などの面で使い勝手は良い。で、この旧暦と新暦ですが、明治5年12月3日をもって明治6年に改められたわけですが、(維新後、財政難の明治政府が閏月1ヶ月分の役人の1月1日となった時点で庶民生活の隅々まで新暦が行き渡ったと考えるのは大間違いで、しばらくは一向に庶民生活に浸透せず、業を煮やした明治政府は明治43年(1910年)からカレンダーへの旧暦併記禁止を打ち出したことにより、ある程度は普及したようですが、それでも神社が発行するカレンダーの旧暦併記は政府も黙認せざるを得ず・・・。結局、新暦が国民の間に完全に定着したのは戦後になってからのことのようです。(「やっと浸透し始めた」と書かれた戦後の新聞記事を見たことがあります。)絵:そねたあゆみ)200602 .  2月号-11

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