おもしろコラム2月号2024
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時間があるということ。これをセールスに置き換えるなら、利用規約です。これを守ってもらえれば「日常」は変わっていくでしょう、と伝える。心理的にもすんなり手を入れたものよりも、多少制約があった方が大事にするものなんですよ。忘れてはならないのが、「日常」はやっぱりすんなり崩れることはないということです。シンデレラも一度は日常に戻っています。効果を出すのには、時間がかかるもの。商品を使いこなすまでの経験を積む時間ともいえます。シンデレラも今まで味わったことのない世界を受け入れるためには、いったん日常に戻る必要があったでしょう。これも顧客に伝えることが重要です。デメリットと思えることでも、勇気を出して話しましょう。最終的に購入してもらうには、「この商品はあなたのためにあつらえた物」と思ってもらうことが大切になります。シンデレラの場合は、お城で落としたガラスの靴が足にピッタリだったことが最後の一押しになりました。これをセールスに置き換えるなら、商品がある日常を顧客に想像してもらうのが最適です。今までの日常とはワンランク上の「日常」が待っていると。このように『シンデレラ』には、セールスに使える流れが詰まっています。商品ではなく自分を売り込むのにも使えるテクです。『シンデレラ』が世界中で愛されているのは、彼女に私たちが知らずに売り込まれていたからです。      (コラムニスト ふじかわ陽子絵:吉田たつちか)202202/-  2月号-125

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