おもしろコラム2月号2024
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        菜花の楽しみ春に先駆けて八百屋に並ぶのがブロッコリーやカリフラワーである。冬の畑の中でもひときわ大きく葉を広げ、びっしり固まった無数の蕾を包み込んで寒さから護っている。収穫してすぐに茹でてマヨネーズを少し付けて食    2月号-22  べるのがシンプルだが甘みがあり、柔らかくて美味しい。ブロッコリーは、がん予防効果があるといわれるスルフォラファンを含み、ピロリ菌抑制効果等もあることから最近、健康貢献評価が高まっている野菜だが、日本におけるピーマン同様、アメリカでは、子供の頃に無理矢理食べさせられた記憶を思い出させる野菜だ。このほか、心身のバランス調整に欠かせないビタミンB1・B2・C(レモンの約1.2倍)、葉酸などが豊富で、細胞の再生や血管強化、免疫力向上に役立つ。少し紫がかって見えるのは色素成分アントシアニンで、活性酸素を抑制し、細胞機能障害を防ぎ、若さを保つのに役立つ。紫色の濃い品種も作られている。また、インスリンの分   

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