おもしろコラム2月号2024
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     /.とが挙げられます。さらに、湿度が低く乾燥いているときの方が、雨は雪になりやすいです。特に普段から雪の備えをしていない地域の方は、油断せず、お気を付けて、安全な冬をお過ごしください。        雪の結晶雪の結晶と言われて一番に思いつくのはあの六角形のとがった模様のではないでしょうか? 形を作るためにはいくつかの条件があるんですよ。  雪は雨(=水滴)が冷えて氷の状態になったものといえます。「水は0℃以下になると凍る」というのが常識でいわれますが実は自然界ではそうでもないのです。自然界ではゆっくりと気温が下がるため、空気の温度が0℃を下回っても水滴はなかなか氷にはならないのです。そこで活躍するのが、粉塵や火山灰土壌粒子といった「エアロゾル(「エーロゾル」とも言われます)です。これらのエアロゾルが空気中に浮遊していると、それらが水滴の核になり、氷になる温度を上げてくれます。もしエアロゾルがなかったら、マイナス40℃にならないと水滴は凍らないと言われています。一定の気温で一定の空気が保てる水蒸気の量には限界があります。「飽和水蒸気量」というのですが、0℃を下回っチャーリー絵:吉田たつちか)200702しかしあの美しい      (文:気候予報士     2月号-30  

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