おもしろコラム2月号2024
58/136

 /-     “”※参考文献 近藤正二著『新版 生田哲著『心の病は食事で治す』PHP新書刊     (食文化研究家         うどんを食べると凶暴になる!?粉食の歴史は古く、小麦の栽培はいまから1万年前に中央アジアではじまったとされ、紀元前7千年のメソポタミアでは遺跡から、石臼が発見されていることを見れば、小麦など穀物をすり潰して粉にし、せんべいのように焼いたり、団子にして食べていたようです。やはり中国でも紀元前7000年あたりに小麦の栽培が始まっていたようです。中国で小麦が本格的に栽培されるようになったのは漢の時代(紀元前206年〜220年)のときであったと言われています。そして、どうもこの時代に麺というものが誕生したらしいのです。麺とは穀物を粉にしたものを、水に溶いて伸ばすなり、切って細長くしたもの。うどん、ソバ、スパゲティなどなどのことを差しますが、この中国で生まれた麺が日本にやってきてうどんやソバになり、シルクロードを通ってイタリアのスパゲティになったと言われています。たったいま、麺は、シルクロードを通ってイタリアのパスタになったと書いたばかりなんですが、わたしはこれを絶対とは考えていないんです。当時のイタリア、つまりはローマ帝国の時代なんですがローマなどヨーロッパの人々は、小麦粉を使った料理、おそらく発酵させていない硬いパンを主に食べていたか、団子にしたりせんべい状にしたりして食べていたと考えられ2月号-57日本の長寿村・短命村』サンロード出版刊巨椋修(おぐらおさむ)絵:そねたあゆみ)201602

元のページ  ../index.html#58

このブックを見る