おもしろコラム2月号2024
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/-       にナイフやフォークを使うようになったのは、18世紀くらいから。そのときまで、スパゲティのようなものも手でつかんで、なが〜いスパゲティを頭の上まで持ち上げて、口の中に入れていたみたいです。粉食と粒食に関しては、以前から薄々気になっていることがあるのです。粒食、つまりお米を主に食べている国は粉食、パンなどを食べている国に比べて殺人発生率が少ないのではないか?という疑問です。これには民族性や宗教の関係などもあって、ハッキリ言ってかなりの暴言となるのですが、粉食を主に食べているヨーロッパ諸国や中南北アメリカ諸国、アフリカ諸国と比べると、ごはんを食べている国々というのは、殺人発生率が低い傾向にあるのはどうも事実のようなのです。そこでふと思ったこと。日本ではどうなのか?ここ何年かの都道府県別による殺人発生率を調べてみると大阪、沖縄が1位2位を競っていることが多く、香川が2位3位に入っていることが多いのです。大阪といえば、うどん、お好み焼き、たこ焼きと粉食大国。香川県は、県民が1日に1食はうどんを食べるといううどん王国。沖縄は……そう! 沖縄そばは、そば粉を一切使わないむしろ「うどん」に近い食べ物!するとうどんを多食するようになると、人間は凶暴化するのか?それとも、小麦粉を多食すると凶暴化するのか?お米を多食すると、おとなしくなるのか?ええ、この仮説にもなっていないお話しは、もちろんいい加減な思いつきです。すみません。実際に、粉食で人間が凶暴化するかどうかなんて調査結果はありません。ただ、粉食を多く食べている地域では、どうも殺人率が高い……ような気がしただけのことでございます。     (食文化研究家 巨椋修絵:そねたあゆみ)2013022月号-59

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