おもしろコラム2月号2024
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ています。チンパンジーなどはいまでも、発酵しているヤシの実の樹液を飲んで酔っ払ったり、あるいは何匹かで飲み会になっていることもあるといいます。しかしチンパンジーやゴリラは、お酒を飲むことはできても造ることはできない。しかし人類は果実や小麦を集めてきて発酵させると、お酒ができることを知り、造るようになった。初期人類がお酒と出会うのは、チンパンジーとゴリラと一緒で、たまたま発酵している果実を見つけることだけであったことでしょう。しかしもっと飲みたい、いつも飲みたいと思った人類は、やがてコムギを植え、収穫、保存することで、一年中お酒を飲めるようにしたいと夢見た。人類は酔うために農耕をはじめ、食べるためはその副産物/      (食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ)であった。あくまで仮説の一つですが、人類が農耕以前に酒造りをはじめたのは、かなり信ぴょう性があることのようです。絵:吉田たつちか)2月号-67

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