おもしろコラム2月号2024
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すると助産師さんは「あなたは、さらしの腹帯をしていなかったでしょ?!」と言われました。確かに私は、面倒なのでさらしは巻かずに流行りの簡易式ソフト腹帯をしていました。助産師さんによると、さらしの腹帯を正しい巻き方で巻くと、お腹と腰回りをしっかり固定し、早産を防ぐばかりでなく、中毒症の予防、 さらには出産によるリウマチ等の免疫性疾患、産後の様々なトラブルから、更年期症状まで予防することができる!とのこと。私はこれにはとても説得力を感じました。さらしとは、つまり奇経八脈の帯脈です。子宮脱や帯下、上熱下寒(上がのぼせて、下が冷える)の女性特有の症状は、帯脈の緩みが関係しています。中毒症にしても、帯脈が緩み、赤子の頭が母親の腎を圧迫したのが原因ですし、腎に極度のストレスがかかったことで、免疫性の疾患であるリウマチが発症したのだと考えられます。そして助産師さんは、「もしもあなたがさらしの腹帯をきちんと締めていたら、何のトラブルもなく2人でも3人でも出産できたわよ。」と、おっしゃいました。そして、これから出産される方にアドバイスできるよう正しい腹帯の巻き方を教えてくださいました。私はここから大きなヒントを得て、産後の子宮脱等のトラブルに悩む方、リウマチ疾患、更年期症状やパニック症の方に、さらしによる帯脈調整法を提案してゆく考えでおります。     (薬剤師、薬食同源アドバイザー高田理恵 /.        絵:吉田たつちか)2008022月号-83

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