おもしろコラム2月号2024
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        運命の歯車昔、主役に無名の役者を抜擢しながら、途中でその俳優を降板させた原作者が、その役者から刺された・・・という事件がありました。この俳優さんは、その後も、色々と問題を起こしたりしたようにも聞いておりますから、まあ、元々、問題があ    2月号-90  る人だったのかもしれませんが、一方で、一旦、抜擢しておきながら、途中で安易に降板させた原作者の方にも非がないとはいえないと思います。おそらく、その役者さんは無名だっただけに、この大抜擢に、粉骨砕身、全身全霊を賭けて役を演じようとしていたはずで、それが突然、大した理由もなく降ろされたわけですから、やはり、納得は出来なかったでしょう。無論、だからといって、こういう傷害事件に走るなど   というのは論外でしょうが、ここで言いたいのは、この事件の是非ではなく一度、決まったものを変えるということがいかに難しいか・・・ということであり、つまり、変える場合には、「変えるなりの理由」がなくてはなら

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