おもしろコラム4月号2020
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チャーリー絵:そねたあゆみ)2018-04まざまな神々が珍しいものをいろいろな人間につくらせ、天宇受賣命(あめのうずめのみこと)が、天の香具山のコケをたすきに掛け、同じく天の香具山で採れた蔓を手にゆるく束ねて持ち、天の岩屋戸に空っぽの壺を逆さに置いて足踏みをすると、地面はぐらぐらとゆれました。天宇受賣命は取り憑かれたように、衣類をはだけて乳房を見せ、服を縛っていた腰ひもを、女性の陰部へ少し入れ、まるで犬のしっぽのように腰ひもを垂らしました。その様子のおかしさに、八百万の神々は、地面をゆるがして大きな笑い声を上げました。岩戸に閉じこもっていた天照大神は、外で一体何が起きているのだろうと気になりました。扉を細めにひらき外の様子を眺め、少しずつ岩戸から出て行きました。そうして天照大神が現われたことで、高天の原も、葦原中つ国も、自然と光が射し始めました。神々は速須佐之男命のひげを剃り、手足の爪まで抜いて、神々の世界から追い出されました。(つづく)(コラムニスト気象予報士/144

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