おもしろコラム4月号2020
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日露戦争時の帝国海軍の名参謀にして、天才と謳われた人物に司馬遼太郎さんの著作、「坂の上の雲」で有名な秋山真之という人物が居ます。この人が書いた文章で名文として有名なのが日本海海戦の折に大本営に向けて打った「天気晴朗なれど波高し」の一文です。これは、司馬さんによると、たまたま、航海日誌の最初のページに書いてあったことなのだそうで、秋山参謀としては他意はなかったのかもしれませんが、戦後、彼はこの一文を巡って激しく非難されたとか。つまり、「名文すぎる」と・・・。作戦報告に、名文は一切必要なく、名文が一度、まかり通るようになると、作戦の失敗などの都合の悪い事実を、名文で固塗するようになるということだったとか・・・。なるほど・・・と。参考までに、こういう場合に好まれる文章とは以下のような物でしょうか・・・。「一筆啓上火の用心お仙泣かすな馬肥やせ」名文は業務連絡に適さずおもしろコラム(4月編)145

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