おもしろコラム4月号2025
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武田信玄の言と伝わるものに、「およそ戦というものは、五分をもって上とし、七分を中とし、十分をもって下とす。五分は励みを生じ、七分は怠りが生じ、十分は驕りを生ず。戦いは五分の勝ちを以て良しとする」というものがあります。つまり、「勝ちは辛うじて勝ったくらいがいい。七分勝てば驕りを生じ、圧勝するともはや弊害の方が大きい」ということで、つまり、「軍の発言力は流した血の量に比例する」ということ。なかなかの至言といえます。シビリアン・コントロールと言うものは、巷間、言われているほど堅牢なものではないことを我々も肝に銘じるべきでしょう。(小説家 日本に残る最古の書物として広く知られているものに、『古事記』と『日本書紀』とを挙げることができます。『古事記』は西暦712年以降、『日本書紀』は720年に完成されたとされています。いずれも、当時の天皇、天武の命令で作られました。池田平太郎絵:吉田たつちか)201904/-第4章 教養のコラム               『古事記』の神々4 月号 -163

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