おもしろコラム4月号2020
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2014.04るのですが、花にいたっては桜が一番で、美しく咲き誇る地は美吉野(現:奈良県吉野地方)と評価しています。一休宗純僧侶が桜の美しさに陶酔した様子が思い浮かべられます。きっと、多くの人々が日本のあちらこちらで桜を見て感動したのでしょうね。さて、そのように古来より咲く桜にたくましさを感じますが、本当はとてもデリケートな植物なのです。特に現在私たちが観賞しているソメイヨシノですが、この品種は江戸時代に作られたもので、寿命は日本三大桜のように長くはありません。たったの六十年ほどと言われ、たくましくはないのです。よって、花見の最中に一本枝を家に持ち帰ろうとポキッと折ってはいけません。そこから腐敗が進み、翌年以降に花が咲かなくなることがあるのです。ビニールシートを敷く時も、根元から少し離れた位置が望ましいのです。根を踏みつけると傷んでしまい、やはり木が腐る原因になってしまうからです。桜は毎年見たいもの。この気持ちは昔も今も変わりありません。そして、私たちの子孫もきっとそうでしょう。そのために、一本でも多くの桜が長く咲き続けられるよう、花見のマナーを守る必要があります。(コラムニスト愛川いつき絵:そねたあゆみ)/18

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