おもしろコラム4月号2020
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食文化というのはおもしろいもので、ある地域で美味しいと食べられているものが、別の地域ではまずいとか、グロテスクといわれたりすることがよくあります。日本の朝の定番『納豆』もその一つです。世界で豆を発酵させて作る『納豆』を食べるのは、基本的に日本だけ。なぜ日本で納豆が生まれたのかは、確かなことはわかっていませんが、少なくとも平安時代には食べられていたそうです。日本に稲が伝わったのは弥生時代ですが、納豆はワラに煮た大豆をくるんでしばらくするとワラらに付着している納豆菌が発酵してできるもの。納豆が生まれたのは、我々日本人が他民族以上に稲やコメを愛し、大量に作って食べていたからに違いありません。なんでも江戸時代、日本人は一日5合ものおコメを食べていたそうです。これがどれくらいの量かというと、おコメを炊いたごはんをお茶碗に軽く2杯分といったところですから、毎日ざっとお茶碗10杯弱のごはんを食べていたことになります。●米食文化が納豆を生んだ納豆という不思議な食べ物おもしろコラム(4月編)35

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