おもしろコラム4月号2020
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それだけのおコメを作るとき同時に大量のワラが出ます。日本人はワラも最大級に利用します。履物は藁草履に草鞋(わらじ)、笠に蓑、ワラで編んだロープ、刻んで肥料にもします。敷物の畳表、ござ、米俵に神社のしめ縄に呪いの藁人形……、と、いたるところでワラを使っていました。それほどワラに親しんでいる日本人です。おそらく納豆が日本で生まれたのも、日本人がそれだけワラに近いからであったからでしょう。一説には、煮た大豆をワラで編んだ俵のようなもので運んでいるうちに発酵したのがはじまりではないかというもの。あるいは、ゴザやムシロのような敷物に煮た大豆を置いているうちに自然発酵したという説もあります。他に源義家が奥州(いまの岩手県)に遠征にいったとき、地元の農民に大豆を馬の飼料として煮た大豆を差し出させたところ、詰めていた俵から納豆ができたのが最初という説もあります。どの説が正しいのかはわかりませんが、最初に食べた人に「よく食べましたね!」と、いってあげたいですね。なんといっても、あの匂いと粘り、初めて見た人は発酵しているというより、絶対「豆が腐ってる!」って思ったに違いありませんから。毎年、全国納豆協同組合連合会が主催する納豆日本一を決める大会に『納豆鑑評会』というのがあります。2016年の最優秀賞・農林水産大臣賞を獲得したのは東日本……秀賞は小粒・極小粒部門など6部門があるのですが、栃木県のメーカー以外京都府、兵庫県、鹿児島県、ではなく愛知県のメーカー。優●納豆発祥の謎●いまや関西や九州でも美味しい納豆がゾクゾクと作られている!36

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