おもしろコラム4月号2020
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パンについて書こうと思います。そもそもパンというのは、穀物の粉を練り焼いたものと定義しておきましょう。その歴史はハッキリとはわかりませんが、中東のヨルダンで1万4千400年前の世界最古のパンの化石が発見されています。人類が農業をはじめたのが約1万年前とされていますから、それ以前の狩猟採集時代からパンは作られていたようです。やがて5千年前、メソポタミアで農業がはじまります。彼らが植え育てたのは小麦。当然、パンを焼き食べていました。ムギは野生種であり、それを集めて脱穀するなど大変な苦労をしたことでしょう。これまで農業が生まれてからパンが作られたと考えられていたのですが、近年では「人はパンが食べたいから農業をやりだしたのではないか?」と、考えられています。太古の大昔から、人類は美味しいものを食べるためなら、相当な苦労をしても構わないと思っていたのですね。しかしまだいまのようなふっくらとした発酵したパンは作られていません。発酵パンが作られるようになったのは、古代エジプトの時代。紀元前2500年ほど前のようです。●パンの歴史パンの歴史おもしろコラム(4月編)55

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