おもしろコラム4月号2020
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2020-04場で働く人に持っていくというものです。時代が昭和になり、戦後豊かになった日本にアメリカ生まれの『セブンイレブン』というコンビニエンスストアが昭和49年(1974)に誕生。当初アメリカ生まれのセブンイレブンにはホットドッグのようなアメリカのファーストフードは置いていましたが、おにぎりやお弁当はありませんでした。そこで現会長である鈴木敏文氏がおにぎりを置くことを思いつきます。しかし当初は社員たちに「おにぎりなど各家庭で簡単に作れる」と、大反対を受けたと言います。しかしその2年後開発を開始し、昭和53年(1978)にようやく発売。ぱりぱりとした新しい海苔を巻くというこれまでにない発想で大ヒットし、いまではコンビニおにぎりは日本の食文化のひとつと言っていいでしょう。さらにもうひとつ昭和51年(1076)、埼玉県草加市に『ほっかほっか亭』一号店が誕生しました。ほっかほっか亭は80年代に全国的にフランチャイズとして店舗を増やし、また類似店もたくさん登場します。それまでお弁当は自宅で食べるものではありませんでしたが、弁当屋やコンビニで買い自宅で食べるということも珍しくなくなりました。最後に近年になって新たに誕生した弁当文化を紹介しましょう。「キャラ弁」です。キャラ弁とはアニメなどのキャラクターをかたどったお弁当で、2000年前後に生まれたとされています。子どもたちをお弁当で喜ばせたい、楽しませたいという母親たちは以前から、タコさんウィンナーなどを作ってきました。そんな母親たちが考え付いたのがキャラ弁ですが、もしかしたらキャラ弁も今後形を変えていくかも知れません。日本の携帯食、お弁当は世界でもかなり特異で多様な食文化です。これからもお弁当はどんどん変化していくことでしょう。(食文化研究家:巨椋修(おぐらおさむ)絵:吉田たつちか)●キャラ弁とこれからのお弁当とは?おもしろコラム(4月編)61

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