おもしろコラム4月号2025
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人が肉を食べるというのは、ライオンやチンパンジーが肉を食べるのと、ちょっと違います。人間には宗教や民族によって『肉食のタブー』があります。食のタブーというのは、「食べる気もしないおぞましいもの」ということで、どこの民族でもあります。例えば、日本人ならサルやイヌを食べる気はしないでしょう。(昔の日本人はサルもイヌも食べてたけどね)世界的に見ると、イスラム教徒、ユダヤ教徒、一部のキリスト教徒は、豚肉を食べません。ユダヤ人とかは、豚を非常に穢らわしいものを考えていたようで、食べるどころか触ることも見ることさえ嫌悪したりしておりました。          新約聖書にはイエスが、他人の飼っていた豚2000頭を殺すシーンが描かれていますが、イエスや弟子たちは、そのことにまったくといっていいほど、良心の呵責すら感じていない。本当に殺したのなら、養豚業者の財産を奪う大犯罪だと思うのですが、イエスたちにとって穢れた豚を殺すのは、なんでもないことであったのでしょう。 (たとえ他人の飼っている豚でもね)一方、ヒンズー教徒は牛を食べない。仏教、ヒンズー教の僧侶や上級のカーストになると肉食を避け、ジャイナ教徒は、肉を食べない。アフリカのある民族は海辺や川辺に住んでいるにもかかわらず、魚介類を「おぞましいもの」として食べない民族もあります。 肉食とタブー    4 月号 -70  

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