的です。他にも戦艦ポチョムキンの反乱より約100年前、フランスに革命が起こりました。その原因の一つとして、飢饉で市民がろくにパンを食べることが出来なかったことにあります。そのときフランス王妃マリー・アントワネットが「パンが食べられないのなら、ケーキ(ブリオッシュ)を食べればいいじゃない」と言ったのが市民に伝わり、飢えている市民は怒り心頭! うな。実はこの言葉は、マリー・アントワネットが言ったものではなく、マリー・アントワネットが子ども時代に、フランスの哲学者、ジャン・ジャック・ルソーの自伝『告白』に書かれたもの。そしてこの言葉は、ルソーが初めて書いたというより、フランスなどヨーロッパに古くから伝わってきた『おはなし』であるらしいのです。しかしマリー・アントワネットやフランスの貴族たちが、市民の飢えを無視して、とても贅沢な暮らしをしていたのは事実であり、そのことがフランス革命の原因の一つであったというのもまた事実。この話に出てくるブリオッシュはケーキというよりも、バターや砂糖、牛乳などをふんだんに使った高価な菓子パンです。最近流行っている「マリトッツオ」はこのブリオッシュにたっぷりの生クリームをついには革命を引き起こしてしまったそ第2章 食のコラム 4 月号 -73
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