●電子レンジは手抜きか?り前。レンジ温めるだけで、プロ並みの料理が楽しめる時代になったのです。電子レンジの普及によって、「手作り料理」の概念も少しずつ変わってきました。「電子レンジを使って作る料理は手抜き料理」という人もいる反面、むしろ「手軽に美味しく食べられることが正義!」という考え方が広まってきたのです。いまや家庭料理でも電子レンジがないなど考えられません。電子レンジを活用した簡単レシピも多く、「レンジでパスタ」「レンジで肉じゃが」など、時短&美味しさを両立した料理が次々と生まれています。また、料理初心者でも「レンジなら失敗しにくい」というメリットがあります。火加減の調整が不要で、時間さえ守れば誰でもそれなりの料理が作れるわけです。まさに、料理のハードルを下げてくれた救世主ともいえるでしょう。電子レンジは、私たちの食文化を大きく変えました。料理の時間短縮、コンビニの進化、冷凍食品の発展、そして「家庭料理」の価値観まで影響を与えています。そして、これからも進化は止まりません。いまやA(人工知能)を搭載し、話しかけるだけで設定ができてしまう電子レンジもあるのです。もしかすると、未来の電子レンジは「チン」ではなく、「シュッ」とか「ピカッ」とか、新たな音を響かせるかもしれません。これから電子レンジがどんな進化を遂げ、未来の食文化にどんな影響を与えるのか、目が離せませんね。-I第2章 食のコラム (巨椋修(おぐらおさむ):食文化研究家)2025044 月号 -79
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