おもしろコラム4月号2020
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かつて、私が師と仰ぐ元帝国陸軍参謀で兵法評論家の故大橋武夫氏は、その著書の中で戦前、ある中国の古老から言われた言葉として、「日本人は皆、儲けを儲けさせてくれる』という評判が立てば、多くの人が儲け話を持ってくるようになり、結果、3割の儲けでも、3人が持ってくれば9割となるわけで、より大きな利益が確保できる」というのを挙げておられま割方持って行こうとするが、逆に、『あの人はした。まあ、現実社会では、7割獲れる相手からは8割獲ろうとしてくるし、厳しい要求をしていないと逆に足元を見てくる・・・ということがあるのも事実で、なかなか、この通りには行かないが、考えさせられる話ではあります。よくよく考えて見れば、元手が不要で確実に儲かる話なら、誰も、他人に持っていくことはないわけで自分でやるもしくは買って手元に置いて将来の値上がりを待つ、あるいは秘蔵するのでしょうが、それが出来ないから人の所へ持っていくわけですよね。つまり、「将来、儲かるけど、まずは自分では出せないくらいの元手がいる」・・・という場合などに、人が考えるのは「元手に相当する額を借りてくる」か、それが出来ないなら、「買える人の所へ持ち込んで手数料なり、販売益なりを得る」ということでしょう。金は持っている人の所に集まる867

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