おもしろコラム4月号2020
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日本最古の男女の物語の一つ『浦島太郎』から、現代の恋愛テクニックに応用できるものがないか探っていきましょう。『浦島太郎』が最初に書物に登場したのは、今から約130年前に完成した『日本書紀』といわれています。途方もなく長い期間、日本人に愛され続けている『浦島太郎』。時代や地方により細かい部分は違いますが、登場人物は変わりません。主人公は浦島太郎でヒロインは乙姫です。ところが、明治以前の『浦島太郎』は現代に伝わるようなほのぼの話ではなく男女の物語でした。浦島太郎と乙姫は夫婦=現代に伝わる『浦島太郎』ではぼやかされていますが、浦島太郎と乙姫は結婚しています。これは明治時代以前までの『浦島太郎』に共通するパターンです。明治以後は小学校の教材に使用されたものが定着したため、どうしても男女の仲という記述は省かざるを得なかったのでしょう。元の話と違う点は、他にもあります。亀の設定です。明治時代以前は、亀が乙姫です。浦島太郎に助けられた亀が彼に好意を寄せ、今度は人間の姿になって再び現われる。そして、二人は竜宮城やそれに準じる施設で仲睦まじく暮らすというのが通常パターンでした。よく考えてみれば、現代の『浦島太郎』はおかしいですよね。助けた亀が竜宮城勤務のスタッフだとしたら、乙姫が浦島太郎をもてなす理由乙姫の恋愛テクニックおもしろコラム(4月編)97

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