おもしろコラム4月号2020
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が分かりません。ですが、助けた亀が乙姫自身なら納得です。男女の関係をにおわす記述は、明治時代以後は消しているのです。これを踏まえて、続きを読んでいきましょう。ラストは2パターンある=私たちがよく知っている『浦島太郎』の結末は、浦島太郎が玉手箱を開けて老人になるものです。ところが、鎌倉時代末期から江戸時代にかけて集められた『御伽草子』の結末は違います。玉手箱を開けた浦島太郎は鶴に変化し、蓬莱山に飛び立つのです。蓬莱山で亀の乙姫と仲良く暮らしたそうです。蓬莱山とは架空の国にある山で、極楽浄土と同じようなポジションと考えていただければ結構です。鶴と亀といえば長寿の象徴として日本で昔から愛されている組み合わせ。結納などお祝いの席にはモチーフとして現代でもよく登場しています。ということは、玉手箱を開けて老人になるというバッドエンドとは違います。ただ、完全なハッピーエンドとは言い難いものです。竜宮城から人里に戻った浦島太郎には家族がいなくなっていますから。そんな時、最後にただ一人愛する女性の乙姫がいてくれるのは嬉しかったでしょう。浦島太郎を誘導した乙姫の賢さ以上、2パターンの結末をみてきました。どちらにしろ、乙姫は浦島太郎を確実に自分のモノにしています。浦島太郎の興味を他の女性に移していません。この恋愛テクニックが素晴らしい。まず、玉手箱の存在です。これは二人の過ごした時間が詰まっています。思い出ともいえるでしょう。これを竜宮城から去る浦島太郎に渡す。自分のもとから去ろうとする人を泣き叫び引き止めるのではなく、思い出を最後のプレゼントにするのですから良いオンナです。これこそ乙姫の恋愛テクニックの極意です。玉手箱を開けてはならないと指示する点も、乙姫の恋愛テクニック。本当なら「二人の思い出に浸ってね」と言いたいところです。しかし、動作を禁じられると許可される以上にその対象に興味を持ってしまうものです。男性なら特に。浦島太郎は手箱を開けて老人98

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