おもしろコラム5月号
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風邪は体力の低下、冷え、度重なるストレスなどで免疫力が低下したときにもらってしまう。       高血圧、糖尿、アトピー性皮膚炎、ガン・・・等、見かけ上なかなか改善しない病気。こんなにも現代医学は発展しているのに、何故治すことができないのだろうか?それは、治す方向がずれているから・・・。例えば、風邪! 従って、十分に体を休め、胃腸をいたわる食事をすれば、自然に回復し、風邪をひかない体質を作ってゆける。風邪をひいたときの発熱は、ウイルスをやっつけるための体の防衛反応であり、鼻水や咳もウイルスを排泄するための反応。ところが、人間はこれをイヤなもの、あってはならないものとして、忌み嫌ってしまったのですね。だから治療家は、民の声に応え、不快な発熱は解熱剤で抑え鼻水や咳は無理矢理に止めてしまう。不快感が消えれば治ったとする。それで、自力で治る機会を失うわけです。高血圧にしても、糖尿にしても、ガンにしても、皆同じ。原因が判らないのに表に出ている所を消そうと必死になっている。何で体は血圧をあげているのか?どうして血圧を上げなくてはならない状況なのか?という事を無視して、ただ無理矢理に症状を抑えこもうとする!だから治らないわけです。これは、医療者ばかりを攻めても仕方がないです。もともと自力で養生する!という医療教育が我が国にはありません。現代医療の落とし穴          5月号-99

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