おもしろコラム5月号
114/183

皆さんは、虫歯ではないのに歯が浮いたり、夜中に歯茎がうずいたりすることはありませんか?どんな時にこの症状が出るかというと、お葬式などで心身ともに疲れていたり、ご馳走が続いて食べ過ぎで胃腸に負担がかかりすぎたりした後に頻発します。歯が浮くのは、その土台である歯茎がうっ血してブヨブヨになっているためで、口の中に人差し指を入れて歯茎を押さえてみると鈍い痛みがあり、悪臭がする事が多いです。このようなときは歯茎の免疫力が低下し、歯周病菌やカンジダ菌が繁殖して慢性炎症を起こしている状態で、これは危険信号です。たかが歯周病と思われるかもしれませんが、口腔内は腸管の入口と捉える事が出来、自分の腸の状態を唯一、肉眼で確認できる場所なのです。つまり、歯茎がうっ血して痛みがあったり出血したり、口内炎が出来たり、口臭があるという事は、腸内に慢性炎症があり免疫力が著しく低下しているよ・・・というサインです。実際に、口腔内の歯周病が血管に入り血管内炎症を起こして心筋梗塞や脳卒中などの重大な血管疾患を起こしたりがんやリウマチなどの炎症性疾患の5月号-113        歯茎でわかる腸内免疫    

元のページ  ../index.html#114

このブックを見る