おもしろコラム5月号
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----万葉集といえば、小生の卒論は「万葉集における色について」だった。次女の名前、友朱(ともみ)も万葉集を出典としたのだが区役所の係の人が友未と勘違いしてスルーして認められたようだ。朱は赤い実のことだから「み」と読ませたのだが・・・・・。初春の令月(れいげつ)にして、氣淑(きよ)く風和ぎ、梅は鏡前の粉を披き、蘭は珮後(はいご)の香を薫すちなみに小生の愛読書であるの字統には「令」レイ・リョウ(リャウ)・みことのり・いいつけ・よい・せしめる。象形 礼冠を着けて、跪いて神意を聞く神職のものの形。神意に従うことから令善の義となり、令名・令聞のように用いる、とある。令名・令聞は良い評判という意味だから令はいい意味ではある。令嬢、令息なども同例だ。令和がいい時代であってほしい。ちなみに白川博士には、かの学園紛争の当時、「学生たちが夜中まで電灯のついていた彼の研究室(立命館大学)-           (ジャーナリスト には近づかなかった」という逸話が残っている。博士の世界的な研究の邪魔はしたくない、いな、できなかったのだ。*世の中の風和ぎて令和かな(勝爺)     井上勝彦)2019055月号-155

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