おもしろコラム5月号
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    (小説家        「果たして、理論家のTOPの下に実践派の補佐役が付いた方がいいのか、それとも、実践派のTOPを補佐する形池田平太郎絵:そねたあゆみ)201005/- で理論派の参謀が付いた方がいいのか」・・・・・。すなわち、智将の下に猛将が付くべきなのか、猛将の下に智将が付くべきなのか?。これは、実は、結構、以前か    5月号-158  ら考えていたことで、特に学生時代、三国志を読んでいて強く思ったことなのですが、これはある意味、理論が先か、実践が先か・・・といっていいかとも思います。となれば、「理論と実践とはどちらが欠けてもいけない車の両輪である」・・・という自説に照らせば、もちろん、両方優秀な人であるのが一番、理想なのでしょうが、それは現実社会では必ずしも実際的ではありません。(かつて、兵法評論家にして私が師と仰ぐ、大橋武夫氏は三国志に関する著書の中で「曹操は百万の大軍の総司令官であり、諸葛亮は百万の大軍の参謀総長であった」と述べられたことがありましたが、同時に「この二人が組むことが一番、理想形だったろうが、曹操では諸葛亮無用の用ならぬ無能の能

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