おもしろコラム5月号
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5月はさわやかで過ごしやすい季節です。が、上空にはたまに冬の寒気が居座って、メイストームという荒れたお天気になることもあります。そんなときに油断できないのが、雷です。一番身近な雷は、寒冷前線の通過によるものです。これは5月に限らず一年中発現の可能性があります。また、積乱雲が発達したときも、落雷のおそれがあります。積乱雲と言えば夏というイメージが強いですが、テレビ等でよく耳にする「冬型気圧配置に伴う筋状の雲」あの正体も、実は列を為した積乱雲で、よって冬の日本海側の地域では非常によく雷が発生します。積乱雲というのは、上空寒冷下層暖湿、つまり上層と    -下層の温度差が大きければ大きいほど、その差を解消するために対流が活発になり、発達します。積乱雲の中で、これが雷の原因になります。10℃くらいの層では正の電気があり、    雷にご用心-30℃くらいの層と-10℃くらいの層は負の電気を帯びており、それより上の5月号-25

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