おもしろコラム5月号
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張っていたのです。そうして運んでお墓の古墳を作っていました。今でも藤のツルは籠などの材料に使われていますが、そんなに丈夫だったなんて知らなかったですね。各地で開かれる藤まつり。紫色の小さな花がいくつも連なり、それが房となって長く垂れ下がる姿は美しく、そよそよと皐月の風に吹かれて甘い香りを漂わせます。淡くはかなげに見える花ですが、実は長い歴史があり底力のある花なのです。藤の魅力に益々惹きこまれていきそうです。日本の四季はそれぞれ独特の魅力を持っていますが、特にます。梅雨は、春から夏への移り変わりを感じさせる季節で、湿気とともにやってくる緑の新芽や、鮮やかな紫陽花が美しい風景を作り出します。梅雨の時期は、空がどんよりとした雲に覆われ、雨が降ることが多いです。しかし、この雨が与える恵みもまた、日本の自然や文化に深く根ざしています。例えば、日本の農業には梅雨の雨が欠かせません。稲作をはじめとした農作物の成長には、この時期の雨が大変重要であり、梅雨の恵みを受けた豊かな収穫が日本の食文化を支えています。また、梅雨の時期は、家で過ごす時間が増えることから、インドアの文化も育まれました。古典文学の名作「源氏物語」小説家 華山姜純)201205梅雨は日本の風物詩として多くの人々を魅了してい 梅雨の魅力と共に過ごす日本の季節 ”” (-               5月号-28  

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