おもしろコラム5月号
68/183

●不安・悲観・不信は商売になる ないかと危惧します。科学的な原理とか真理というのは、時代と共に発展し、以前は定説として信じられた学説が科学の進歩によって塗り替えられ、180度変わるということはよくあることです。かつては胡散臭いと敬遠されていたものが、その後の研究により科学的に証明されて日の目をみるということも多々あります。いくらメディアリテラシーを磨いても、前提となる科学的根拠が誤っていては見破りようもありません。      医学博士 現代社会というモノは人類が誕生して以来もっとも多くの情報が溢れかえっている時代です。その数ある情報の中で、急速に広まるものが不安感、不信感、というネガティブな情報です。これは人類が生き残るために、ちょっとでも怖いもの危険なものをいち早く察知し、仲間に知らせなければならな5月号-67かったからなのですが、現在では不安を煽る情報、不信を煽る情報、悲観的な情報はメディアによる金儲けに使われているのです。食品保健指導士 中本屋幸永絵:吉田たつちか)201205 食の不安と安心について   (/- 

元のページ  ../index.html#68

このブックを見る