おもしろコラム5月号
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●メディアの『食の危険』鵜呑みにすると何も食べられなくなる:  「食」の世界でも同じで、現代ほど「食の安全」というより「食の危険」がメディアによって声高に言われる時代はありません。 「食の安全」というのは本当に大切なもので、かつては「水俣病」や「イタイイタイ病」といった工業排水から流れ出た魚や米を食べてしまい、大変な健康被害を起こしてしまった悲しい事件がありました。現在では、例えば「フクシマの魚や米、野菜は絶対に食べちゃダメ!」と声高にいう人がいたり「食品添加物の入ったものはダメ!」という人もいます。この前、本屋さんやネット書店で『食べてはいけない系』の本を探してみたところ、出てるわ出てるわ実にたくさんの『食べてはいけない系』の本が実にたくさんありました。え~、これから書くいくつか書籍の題名を出しますが、その書籍自体を非難するわけではありませんので念のため。例えば……『日本人だからこそ「ご飯」を食べるな肉・卵・チーズが健康長寿をつくる』 渡辺信幸著 なるほど……と、思って「ごはんじゃなくてパンとならいいんだな……、と、思っても甘いですぞ! 出ています。 『「いつものパン」があなたを殺すグ著 白澤卓二訳  「ご飯もパンもダメならうどんかパスタなら……」なんて思ってもムダ!  『小麦は食べるな!』(ウイリアム・デイビス著 脳を一生、老化させない食事』(デイビッドパールマター&クリスティンロバー三笠書房刊) ()    白澤卓二訳 日本文芸社刊)こんな本も出ています。講談社+α新書こんな本も    5月号-68  

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