おもしろコラム5月号
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その儒教つながりで、中国の食べ物にも興味を持ち、珍しいもの、新しいものを集めまくります。昆布、胡椒、蜂蜜、亀、サンショウウオ、ナマコ、羊、ジャコウネコ、ヤマアラシなどを取り寄せました。そんな様子を見ていた朱舜水が、中国の麺料理を振る舞ったというのが、初ラーメン黄門説です。朱舜水は、中国からレンコンで作った澱粉を取り寄せ、平打ち麺を作り、「五辛(ウーシン)」という5つの薬味とスープを添えて、黄門さまに食べさせました。五辛というのは、今の山椒、ニンニクニラ、白い辛子、香菜だったそうです。このラーメンを食べた時の黄門さまは、さぞかしビックリしたことでしょう。なにしろ当時の日本には無い食    5月号-76  材を使っていたのですから。そんな感動を味わってみたいものです。   (文:料理研究家 ちか)201005おばあちゃんのご飯 ./  佐藤きよあき絵:吉田たつ

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