おもしろコラム6月号
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   社会が変革し、定着するときのリーダーのタイプ3態 「織田がつき羽柴がこねし天下餅座りしままに食ふは徳川」の落首でも知られる、織田信長、豊臣(羽柴)秀吉、徳川家康の三将ですが、この「変革」「啓蒙」「定着」という三つのタイプは日本の歴史が大きな社会変革を迎え、それが次の時代へと定着していく時には割りと良く見られるもののようです。また、三者の性格は、よく、信長の「鳴かぬなら殺してしまえホトトギス」、秀吉の「泣かぬなら鳴かせてみせようホトトギス」、家康の「鳴かぬなら鳴くまで待とうホトトギス」で知られていますが、要は「激烈」「機略」「重篤」・・・ということだったのでしょう。 それらを踏まえた上で、平安朝という、長く続いた秩序が終わり、武士という新興勢力の台頭という形で社会変革をもたらされた時代に当てはめると、平清盛、源頼朝、北条義時・・・となり、同じく、徳川幕府という古い秩序が、外圧によって近代国家への変革を余儀なくされたケースでは、高杉晋作、坂本龍馬、大久保利通・・・と。 とも、これは、そもそもが、まったくの別人格なわけですから、時代の要請によって微妙にタイプが異なってくるのは当然でしょうが、大久保は家康を敬し、家康は頼朝を敬した・・・という話も聞いていますので、あながち、こじつけという話でもないと思います。 もちろん、北条執権政権も北条義時の代ですべてが定まったわけでもありませんし、幕末維新期だって、何より、 西(郷そ隆の盛意な味どでのはよ、う幕に末、維他新に期引とけいをうとのらはな、いそ大れきまなで足と跡違をい残、し世た界人が物視を野、にタ入イっプてにき当たてとはいまうらこなといかからら考とえ言れっばて、、名人6月号-121を挙げないのも適当ではないでしょう。 まあ、もっ   

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