おもしろコラム6月号
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二人は立派な柱を造り、広く大きな家を建て、新婚生活を送るための新居としました。そこで伊邪那岐命が伊邪那美命に、「あなたの体はどのようにできているのですか?」とお尋ねになると伊邪那美命は、「わたしの体は完成していない所が1つだけあるようです」とお答えになりました。 伊邪那岐命は、「わたしのほうにはどうも余っている所が1つあるようです。それでは、あなたの『完成していない所』に、わたしの『余っている所』で塞いで、国土を生むことができるのではないでしょうか?あなたは国土を生んでくれますか?」と、訊かれた。すると伊邪那美命は、「かまいませんよ」と返事をされました。 伊邪那岐命が、「ではわたしたちはこの柱を回って交わりましょう。あなたは右から回り、わたしは左から参りましょう」と言われて柱を巡って二柱の神さまがお顔を合わされたとき、先に伊邪那美命が、「おやまあ、なんと素敵な男性でしょう」とおっしゃり、次に伊邪那岐命が、「おやまあ、なんと素敵な女性でしょう」と言われました。交わったあとで伊邪那岐命は、「女性からことばをかけるのは良くなかったようです」と悔やまれました。 初めて生まれたのは、骨のない子どもで「水蛭子(ひるこ)」と呼ばれ葦船に載せて流されました。 -              (コラムニスト気象予報士CHARLIE)2017066月号-139

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