おもしろコラム6月号
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        生ゴミのリサイクル日本に限らず世界が抱える問題ですが、台湾台北市では「ゴミ捨て」に関して徹底したルールを2001年に設けて、早くも大きな成果をあげています。 ゴミは「一般ゴミ」「資源ゴミ」「生ゴミ」に分別しなければなりませんが「一般ゴミ」を捨てる時には指定のゴミ    6月号-140  専用袋を購入しなければなりません。袋の大きさは選べますが、当然大きい袋は値段も高くなります。 これは、「ゴミを出す人が自分のゴミ処理に対してお金を払う」という概念からきているものです。これまで国民の税金で賄われてきたゴミ処理ですが、これでは不公平だという声が多くあがったことが始まりでした。 指定の袋は結構な値段なので、自然とゴミの量が減っていく、という二重の効果があります。 「一般ゴミ」と「資源ゴミ」は週5日、ほぼ決った時間帯にゴミ収集車が回収しに来るのですが、市民は直接ゴミを収集車まで持っていかなくてはなりません。台北市内には、ネズミなどにゴミを荒らされるのを防ぐ等、衛生面の理由からゴミ捨て場が     

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