おもしろコラム6月号
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へお迎えをされた。 大師は月に9度、20数キロの山道を母君を訪ねられたので、ここの地名を九度山と呼ぶという。母君はきっと夏の暑さにも冬の寒さにも大師のことを思いながら、慈のではないだろうか?承和2年2月5日、御母公は入滅された。御年83歳。千年以上も経った今も、御母公の像は20数キロ離れた高野山奥の院の大師御廟を見つめておられる。 母の心が静かな慈尊院の境内に今も息づいている、そんな気がしてならない。千年前、大師は白い犬に導かれて高野山へ登られた。慈尊院では白い犬のゴンの話はあまりにも有名である。住職がゴンの話をしてくださった。大師の祈りの道、町石道を奥の院へ参拝される人々を道案内してきたと   尊の高院野か山らへ奥のの入院山へは続許くさ町れ石ず道、眺こめこら慈れ尊院た    6月号-148  

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