おもしろコラム6月号
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        欧米発欧米行き21世紀論今、アメリカの金融危機により、日本経済は大変なことになってますが、むしろ深刻なのがイギリスみたいですね。せっかく、招致したオリンピックも、もう、それどころではないみたいですし・・・。 この点で、先日、世界三大投資家の一人といわれるジム・ロジャーズという人は、「イギリスには何も売る物がないというだけのことだ」と喝破したという話を耳しました。まあ元々、金融立国を標榜していた国ですから、むべなるかなという気もしますが、そうは言っても、今回の金融危機前には日本でも「これからは英米型の金融立国を目指すべきだ」という声もあったわけで、確かに、日本の金融はもっと雨風に晒した方が良いかとは思いますが、かといって、やはり金融立国にまで踏み込むのは如何なものかとも思います。 その上で、かねてよりの私の持論に、「第三次産業とはエンジンオイルのようなもの。少なすぎるとエンジンが焼き付くが、多すぎても不都合が生じる」というのがあります。さらに、「国の経済力が増すと、ピストンに比してエンジンオイルが増える流れに加速度が付き、それは途上国ほどその傾向が強いように6月号-153    

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