おもしろコラム6月号
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次産業)の中で沈みかけているような状況であり健全だとは言えないように思います。 特にここ数年は世界中が「金で金を生む」ことを指向する考えに突き進んでいたような気がしますので、やはり、他国はどうあれ、日本は「製造業が柱である国家」だということを再認識する良い契機になっているのではないでしょうか。 私は昔、前回のバブル崩壊の頃に「大恐慌には成らないが小恐慌、中恐慌になる可能性はある」と、言ったことが先送りされてきた」という視点に立てば、必ずしも的はずれだったようには思えません。むしろ、大いに計算違いがあったのが、このとき、「もっとも、各国も、追いつめられれば我が身可愛さの行動に走らないとも言えず、大恐慌になる可能性が無いとも言えない」と続けていたことです。G7やサミットというものが、これほどまでに無力な物だとは思いませんでしたねぇ。 保護主義の高まりどころか、各国、不況の初期段階ですでに1930年代と何ら変わりない、「自分さえ良ければいい」を如実に行動で示してましたし。その意味では、結局、国という物の行動原理は19世紀と何も変わってないんだな・・・ということを痛感させられました。 でも、そもそも、21世紀というのは、元々、キリスト教国の概念であり、あくまで幕を開けたのは欧米のみだと/    考えれば辻褄は合うわけで・・・。つまり、世界の大半は、まだ19世紀<の中にいる・・・と。 絵:吉田たつちか)      (文:小説家池田平太郎あもり思まえする。」・こ・れ・にとつ続いくてのはで、すそがう、なそらのな意か味っでたはの、は今周の知日の本通はり細でっ、た身ピのス不ト明ンを(恥第じ二る次ば産か業り)でがす多が量、のたオだイ、「ル(危第機が三    6月号-154  

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