おもしろコラム6月号
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       6月に入ってもう10日ごろになると、雑節の一つ「入梅」がやってきます。実際、本州ではこの前後に気象庁が梅雨入りを発表することが多いです。 さて、雨についての天気予報は、通勤・通学等、日々気になるところだと思います。例えば「降水確率」。この定義は、「その予報区域内のどの地点でも、予報時間内に1mm以上の雨または雪の降る確率」です。つまり、降水量にも降水時間にも、何ら関係はないものなのです。これは、過去に似たような天気図の状態であったときに、雨の降り方どれだけの割合で雨が降ったかによって算出されているものです。一般に、天気の予報を仕事にしている人は、降水確率が30%以上だったら雨具を持って外出すると言われています。ところで、「1mmの雨」とはどれくらいのものでしょう?実生活に置き換えるならばこれは、一升瓶一本分、つまり、およそ1.8リットルだといわれています。なので地面がしっとりと濡れるに充分な量だと言えます。 また天気予報では「1時間に15~30mmの雨」を「強い雨」といい、河川が氾濫するおそれがあり、大雨注意報を出す目安に6月号-15なります。「1時間に30~50mmの雨」だと「激しい雨」でがけ崩れの危険性が高まり、大雨警報の目安になります。      

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