おもしろコラム6月号
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. . . . . . の薔薇は美容によく、肌を若返らせるので女性に注目されるようになったのです。 そのせいでしょうか。人間とはどん欲な生き物。今度は加工した薔薇ではなく、薔薇そのものをカブっと食べてしまおうと考え始めたのです。しかし、花屋で売られている薔薇を食べたのでは農薬や延命剤が含まれているので人体によくありません。食べて安全な無農薬の薔薇を開発しなくてはなりませんでした。 に渡る思考錯誤の結果、ようやく生み出すことに成功したのです。その薔薇はエディブルローズと呼ばれ、イタリアンやフレンチレストランでサラダとして盛られたり、ウエディングケーキに彩られたりと、優雅で豪華な食の演出をして人々を楽しませてくれるようになりました。 結婚式のブーケにも使われる薔薇の花。将来は花嫁が最後にブーケを投げた後、皆で薔薇の花びらを一枚ずつ食べて幸せを分かち合う     相互作用の可能性に注意俗にウナギと梅干しは食べ合わせが悪いなどと言われますが、食品同士の食べ合わせは迷信であることが多いようです。しかし、医薬品同士では、「相互作用」と呼ばれる互いの作用を強化したり、減弱する場合があることが知られており、注意が必要です。そんな日が訪れるかもしれませんね。 絵:吉田たつちか) /  それは簡単にはいかず、数年        (小説家華山姜純    6月号-176  

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