おもしろコラム6月号
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のかたまり(太平洋高気圧)とが、日本付近でぶつかり合うことによって雨を降らせるので、雨が北から近付いてきたり、南から降り始めたりするのです。 一般的に、梅雨入りは南の地方ほど早く、沖縄地方では5月のうちに入梅を宣言されます。そして、おおむね7月も終わりのころ、学生さんたちの夏休みのころになると、梅雨明けが宣言されます。 こうした「梅雨入り」や「梅雨明け」の宣言が毎年話題になりますが、実はそれはマスコミ用語のようなもので、明確な基準はないのです。梅雨というのは一つの季節と捉えられるものなのですが、他の季節にも、例えば「桜が咲いたから、春」というような明確な「合図」があるわけではないのと同様に、梅雨の始まりや終わりにも、本来は決して明瞭な「サイン」があるわけではないのです。 雨が降ると、洗濯物は乾かないし、食べものは腐るし、通勤には服が濡れて困るし、車などの運転も大変ですよね。しかし、この時期に雨が降らないと農作物は育ちません!そう思って雨にも感謝いたしましょう!      絵:吉田たつちか)   (文:チャーリー6月号-17  /  

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